2017年10月16日

檜枝岐/実川硫黄沢

2017/10/14・15 会山行(草鞋納め)

メンバー:NAS, D-Arai, SL/ノブさん, CL/ガラ中


押忍 梁山泊3年目のガラ中です。
今回はCLを仰せつかり、さて引き出しのない小生としてはどうしたものかしらと思い悩む日々が続き、仕事もそっちのけであーでもないこーでもない。当初は日帰り山行計画でしたが、草鞋納めは「美味しく楽しく」をメインに考え、あえて一泊。昔のムックを引っ張り出し眺めていると、若かりし細山さんの遡行記事を発見し、ネット検索・地形図とにらめっこ。D-Araiさんに相談すると「ばっちりポン」のお墨付きをいただき、檜枝岐・実川硫黄沢に決定。ここならロバくんも行けるし、きっと美味しく楽しい山行になるでしょうと思いきや、予定していた仲間が急な仕事や入院、怪我等で参加できなくなり、オジサン4人で行ってきました。

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数日前から降雨多く、当日もどうも雨らしい。テン場予定地は1450mなので雨風びゅーびゅーは気が重い。
「まあとりあえず行ってみて現地判断しましょう」D-Araiさん宅に集合しロシナンテ2号でいざ檜枝岐へ。
恒例の前泊入山祝、酔眠。


8:45七入駐車場到着。多少増水気味だが遡行距離も短いので問題なしと判断し、9:00硫黄沢入渓。小雨降るなか小滝を越えてゆくとありました〜。プリンプリンの「ナメコ」にピカピカの「ムキタケ」。今夜はナメコおろしにキノコ鍋etc。

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一応真面目に沢登りもしました。いつの間にか雨も上がり、快適に滝を登りつつ「これが蛇滝?」「いや、こっちが蛇滝だろ」結局同定できませんでした。
本日の核心部は12m滝の高巻きとその先のゴルジュです。
高巻きはルンゼを直登し、左にトラバースしつつ一気に上がる。ゴルジュは最初膝上まで水に浸かるもののすぐ上に上がりへつり。ドボンしたらやだな〜と思っていましたが、丹波川本谷のうなぎの寝床のほうが遥かに難しい。

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13:00テン場予定地に到着。なんともお気楽日程。
組長はナメコの下処理。ノブさんとガラ中はタープ設営。D-Araiさんは薪集め。
ノブさんが切りそろえてくれた薪で楽しい焚き火。15:00には我慢できなくなり練習し始めてしまいました。
料理も充実。4人では食いきれないほどたんまりのキノコ鍋。ナメコおろしのうまいことといったら・・・こればかりは現地で食べた人にしかわかりません。絶品です。
気がつけば夜もふけ、綺麗な星空にかわり今夜も酔眠。

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昨晩綺麗な星空だったのに朝起きたら予報通り曇天。キノコ鍋にうどんをぶちこみ、贅沢な朝食。D-Araiさん特製柚子胡椒を入れ、美味しくいただきました。
撤収を終え、9:00遡行開始。時折の小雨。この先はダラダラ沢歩き。長池脇から林道に出たらすぐバスが来てくれました。沼山峠から七入駐車場までは沼田街道を下山。13:00七入駐車場到着。燧の湯入湯。

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硫黄沢はルンルンで遡行できるし、おそらく春は山菜&岩魚、秋はキノコと美味しく楽しい沢でした。ただ硫黄沢というだけあって下流は硫黄臭いし、上流は長池よりの水なので直飲みはしないほうがいいでしょう。飲水は持参したほうが無難です。

おしまい

posted by ガラさん at 11:24| Comment(0) | ‐沢‐ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月10日

本名御神楽岳前ヶ岳南壁V字第2スラブ

2017/10/8

メンバー : CLうど子、USAN


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やたら長くてややこしい山行場所の名称だけど、あっさりと霧来沢右俣奥壁V字第2スラブと言った方が感覚として分かりやすいような気がする。
沢屋にとっては山の名前じゃなくて沢の名前を言われた方が「あぁ会越。只見のあそこ、室谷の裏ね」と言う感じではないかな。
簡単に言うと、霧来沢右俣(カラ沢)を詰めました?(^^;)

今回、水無流域の別の沢に行くつもりだったけど、メンバーの故障、天候で第2案のこちらに転進。

ここは一昨年も登るつもりで現地までは行ったのだ。(モウガケ沢出合いに泊まったよ。)
当日出発時間になっても雨が止まずに諦めた経緯があります。

また、以前6月に雪渓の鞍掛沢を詰めたことがありました。(ウドがすごかったっけ。)
その下山の時に眺めたド迫力のスラブが心に引っかかってたのです。

なにしろ青空に向かって明るく開けた大スラブは開放的でスケールでかくて何度見上げても「スゲ〜ッ!」っとド迫力感が半端ないですからね。
晴れてないとイヤッ!紅葉ならもっと良いな!


ここらへんは大変魅力的な山域なんだけど、我々からすればアプローチが核心かと思う程遠いのね。
若い時のように寝ずに出発というのはもう辛すぎるお年頃。
今回は3連休ですが、初日は雨予報ということもありノンビリ起きてキノコ探しの後モウガケ沢出合いにベース設営、中日に登攀、翌日はまたまたキノコ探しながら帰京というお家芸のまったり計画です。
当初一緒に行くはずだったヒロP、なんと直前に膝が壊れて手術と言うことになり無念の不参加。
あせらずしっかり治してね!(代わりにウマいビール飲んできてあげるyo😵)


7日(雨のち霧雨、曇り、小雨)

某所で起きると周囲はゲートボール大会、バドミントン大会、野球大会会場に一変していた。
(なんかこんなこと前もあったよな〜💦)

霧来沢沿いの林道は、一昨年前は落ちていた橋も修復されデコボコの道を登山口まで車で入ることが出来た。
つまりアプローチは30分だ!
足が地面にめり込むんじゃないかというほど酒とツマミをどっちゃり背負って行く。
初日は予報よりは天気が良かったのでキノコ探しに出かけたが、今年は気温が高いせいなのか秋のキノコの出がとても悪く、今宵の鍋にやっとという貧果でありました。

ベースとしたモウガケ沢出合いには焚き火の跡が残ってたが、銀紙の燃えかすがそのまま残されていた。誰だ!💢
我々は焚き火にはそもそも銀紙はくべないよ!
アルミ箔は当然ながら裏が銀色のヤツは全てくべない。
燃え残るものはそもそも何もくべるな〜っ!そしてちゃんと後始末してね!


8日(小雨のち晴)

いよいよ登攀の日。
7時ちょい前、小雨ぱらつく中を出発。
山はガスに雲っている。


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秋なので物思いにふける、ふり。


少しばかりの重い気持ちを抱えながら、登山道を行く。
無理矢理同行させられたUSANはキノコ探しに余念なし。


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それにしてもブナの大木の良い森だ。
霧来沢本流の碧のナメがとても美しい。


登山道が登りに転ずる前の枝沢から本流に下降する。
実際には地形図よりも手前で道は登ってゆく。
鞍掛沢から数えて2本目の枝沢を下ることにした。

今回は靴を濡らしたくないので、いつもなら何も考えずジャブジャブ歩くところも徹底的にヘツリ倒す。
単調な沢もヘツれば面白い。

思ったよりも沢の遡行は長いが、特に悪いところも無く順調に進んでいた、はずだった。

どこの滝だったか、左のもろい凹角から乗越そうとトライするも、落ち口に今にも落ちそうに岩が引っかかっている。
これに触らずに登るにはリーチが足りず、USANに代わってもらった。
USANがさて登ろうとしたその時、「ラ〜ク!」の声。
一抱えほどの硬い岩を落とすまいと受け止めようとしてUSANが手を出し、右手の人差し指と中指の先に裂傷を負ってしまった。
うど子の左の脛にもあたってしまった。
側壁にUSANの血が飛び散っている。
脛に当たった石は割れた(^^;)その石が落ちたところの石も割れてた(^^;)
うど子は骨密度(だけが)自慢だ。

一端降りて処置の後、もう下りようかとの考えも一瞬頭をよぎったが、お互いどうやら続行可能な程度で済んだので決行。
気を取りなおして再度トライ。


最後の滝は頑張れば直登も出来そうだが、左から簡単に巻いた。
何の苦も無くスイスイ巻ける。
そしてこの滝を登ると自動的にスラブに導かれ、始まっちゃう(^^;)いや、始まっちゃった(^^;)


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このあたりから天候回復、前方にはド迫力の奥壁がジャジャ〜ンとお出ましになった。


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V字広場の一つ手前。写真より実際の傾斜は4割増しといったところ。


これを見上げたUSANの一言「帰ろ!」(笑)
私もアブナく「うん!」と頷くところでした(^^;)

「たいがいスラブってさぁ、遠目で見たり下から見上げるとド迫力でこんなん登れるワケ無いじゃん!って思うんだけどさぁ、近づくとそうでもないしさぁ、実際に登ってみると大したことないってのが多いよねぇ」
「だと良いねぃ」

などと会話しながら知らぬ間にもう引き返せない壁の中に突入してしまったようだ(^^;)
ルートは行けばはっきりと分かる。
見事な奥壁スラブ、これが見たかった。


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V字広場に向かってます。


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広場に到着!広いけどナナメってます!



遠目にはこんなとこワシらに登れるワケないわという大迫力なんだけど、近づけばホールド/スタンスは豊富。
登ってみると岩はガッチリと固くフリクションも良い。
所々ノーザイルではやや傾斜がきつく感じ思い切りが必要なところもある。


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写真の右が第1スラブ、左が第2スラブ。キレイなV字!


グレード的にはせいぜい3プラ程度止まりだけど、なにせ高度感がありすぎ。
ガンガラシバナよりロープを出してない分緊張感がある。
易しいがアブナイ。
絶対にミスは許されない。
弱気を出さず強気で前向きに、集中して慎重にも慎重を期して一歩一手確かめながら確実に登る。
「落ち着け!」です。


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落石の音が大伽藍に響きゾッとする。
出合いまで止まらない。

ミスれば人間も同じ。


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我々はノーザイルだったので所々トラバースを掛けながら各々登りやすいところを選んで登った。
所々に細いブッシュはあるのだが、そうそう都合よくあるわけでもなくピンが取り難いのでロープを出すのは大変だと思う。
ロープを出せばかなり時間がかかるし落石のリスクも増え、ルートに制約も出ると思う。
慣れない新人など居ればフリーというわけにはいくまい。
相当に時間もかかるし神経をすり減らすことだろう。
上に先行パーティーでも居れば、撤退も考慮に入れたいほどの落石のリスクはある。


稜線に出る直前で念の為にフラットソールに履き替えた。
最後までラバーソールの沢靴でも行けると思うが、フラットソールの方がラク。


岩瘤の左を登ったが、ここらへんは全般に脆く傾斜も強い。
確認しながら非常に緊張感を持って登った。


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中央の岩瘤の左側を登ったが脆い。瘤の先は傾斜がきつくなるがすぐに稜線。



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稜線直下。驚いたことにスラブのかなり上部までほんのりと水流がある。


12時ちょうどくらいに登攀終了。
藪の稜線から登ってきたスラブを見下ろし満足の握手で大休止。


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ウヒヒ。


ほっとしてザックを降ろしバカ話などするこの時間が好きだ。
満足だ〜!

ここから小屋まで約一時間のヤブコギ。
尾根は細いが何となく踏み跡があり藪は煩いものの薄い。
裏側は室谷のムサ沢だよ〜!


後は山の恵みに目を皿にしながら冷えたビールを目指して下るのみ。
登山道から眺める南壁スラブはやはり大迫力で、登攀を反芻して自己満足のひととき。


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あそこだよ〜!



ベースに帰着し久々の旨いビールと大焚火にありついた。


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ヒロPゴメンよ!


ここは車止めから30分でテン場、下部はブナの森をゆったり流れる癒しのグリーンタフ、上部はイカツい大スラブの奥壁と一粒で二度美味しい遡行が出来る素晴らしいところだ。
下山も登山道を使ってあっという間。
山の恵みにも事欠かないし、静かなとても良いところ。

今回は一度も水を踏むことの無い沢登り。
秋には時にこんな沢も良いんじゃない?

私の体内の会越血液濃度がやっと正常値に戻った気がした。


(以下休憩を含めたまったりの行動時間。)
登山口からモウガケ沢出合約30分
出合から登山道経由霧来沢本流まで約1時間
沢遡行1時間強
登攀2時間半
ヤブコギ1時間      



posted by うど子 at 10:01| Comment(0) | ‐沢‐ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする