2018年09月03日

東ゼン

東ゼン

2018.9.2

メンバー:ノブ、ヒロP


去年計画して天候不良で計画倒れした東ゼン。

その時は、「来年の紅葉の時に。」と話して終わった。

先日の集会の時に、「ヒロポン、東ゼンいつ行くの?」とノブさんに聞かれ、

去年の宿題を片付けなきゃなと思った。

秋に足首の手術を受ける予定なので、紅葉時期ではないものの計画を立ててみた。


前日まで大荒れ予報が出ている。

遡行当日も昼過ぎから雨の予報。

撤退の気配がプンプンする中、それでも行ってみようと快諾を頂き、雨足の強い高速を飛ばし、前泊地で19:30から飲み始める。

ノブさんは、ビール6本とチューハイ1本。

僕は、焼酎のノンアルコールビール割で焼酎900ml

二人揃って良い感じに出来上がった!

IMG_8484.jpg


翌朝、雨は降っていない。予報を見るとだいぶ雨雲はなくなっているようだ。

林道ゲート前に車を駐め、平標新道に入り、1時間半ほどで入渓点(地図上の渡渉点)6:30に到着。

しかし、渡渉点に居るのは僕一人だ。


遡ること45分前。

手入れされていない荒れた登山道のせいか、

二日酔いのせいか、ペースの上がらないノブさんが、

「ヒロポン、渡渉点まで先に行ってて良いよ」

「わかった。渡渉点で待ってるね」と僕。

6:30に先に到着し、待つこと30分。

ノブさんが来ない。おかしい。

と思ったら、人影が!

でもノブさんではなく、単独ハイカーだった。

彼は土樽駅から林道を歩いていて、僕らの車に抜かされた人だ。

だから、僕らより先に平標新道に入っていない。


「ヘルメット被った、沢装備の男性を追い抜いてきましたか?」

「いいえ。誰にも会ってませんよ」


急いでザックを背負い、

「ホホーー!ホホーー!」叫んで、

「ピーーーー!ピーーーー!」笛を鳴らす。

登山道横の切れたところを覗き込んだり、若干踏み跡っぽいところを入ってみたり、下山方向にキョロキョロしながら足早に戻る。

嫌な胸騒ぎとと共に色んなことを考えた。

渡渉点のさらに前に沢が一本、登山道を横切る。

もしかしたらと思い、肺活量MAXで笛を何度も鳴らしてみた。

「ピ〜、ピ〜」といつものノブさんのピロピロ笛みたいな音色で返答があった!

しばらくしたら、藪からノブさんが出てきた!

完全にロストして、変な沢筋に入っていった模様。

焦せらせないでよ、ノブさん・・・。

やっぱり、登山道でも離れて歩いちゃダメだな。

毎度スタスタ1人で行くのを僕はもう止めようと思った。



1時間ちょっとの時間ロスをしたが、気を取り直して遡行開始。

西ゼン出合までの間に、スラブから僕が滑落し、5mの滑り台をした後、浅い釜にドボン。

滑り落ちてる間に、怪我をしない体勢にならなきゃと、

それがどんな体勢かわからないけど頭で考えるほど、

スローモーションで恐怖を感じた瞬間だった。

以降、しばらく足が出なくなった・・・。




IMG_8491.jpg

東ゼン出合。

雨のせいで岩はほとんど濡れてはいる。

水量は然程でもない感じ。

途中、お助けを出し合い無難に超えていき、今日のメイン2段60m大滝下に到着。

記念撮影に、携帯の10秒タイマーを仕掛け、ノブさんの居るところまで走ったが間に合わなかったのが、下の写真。

IMG_8503.jpg

「デカイなぁ・・・。これ登るの?」と二人で漏らす。



1P目、僕。

水流右のバンド伝いに水流まで行き、くの字に折り返し、上のバンドに乗って行く。

くの字の屈曲点で、1段上げないといけなかったんだと思う。

でも、どシャワーになるので、とてもじゃないが浴びたら剥がされる。

足はヌメヌメで全く信用できない。

屈曲点で一段上げれず、少し下のバンドを使ってくの字に折り返したのが失敗。

その先で行き詰まり、戻るか行くか悩んだ挙句、行けると思ったので

「ウォおおおおおオーーーーーー」って叫んで気合いを入れた。

ビレーをしているノブさんに、見える距離では無いけど、

行くぞ!頼むよ!って目線を送ったら、

タバコをぷか〜〜って吸ってた。

おいっ!!


なんとか上のブッシュまで辿り着き、ピッチを切る。

上がってきたノブさんが、

「よくこんなところ行ったねぇ〜」と。


2P目、ノブさん。

上段は右岸に渡るか、左岸のまま行くか、記録はどちらもあった。

でも、右岸に渡るとか、現地で見たら有りえなかった。

左岸のまま、直上を選択。岩と藪の切れ目をやや藪側に。

ロープの進みも良く無い。なかなか合図が出ない。

「ウォおおおおーーー」と叫び声が聞こえる。

全く姿は見えない。大丈夫かな?とか考え始めたところ、笛が鳴りビレー解除する。

ロープの流れが悪く、ロープアップでお互いの勘違いがあり、これは事前に話しておくべきだった。

事なきを経てロープいっぱいになり、フォローしていく。

ここで叫んだのねと納得の場所が。

終了点のノブさんに、

「よくこんなところ行ったねぇ〜」と僕。


ガイド本はここで登攀終了してるけど、その先も結構立ったスラブ。

安全な場所までさらにロープを伸ばして行く。

結局4P切って、約1時間半かかった。喉カラカラ。



その先も、ヌメヌメ滝や悪い巻、緊張を強いられる場面が何度もあった。

スラブ帯を抜けた頃、雨が降ってきた。

なんとか間に合ったけど、でもまだ先は長い。

クタクタになってもういい加減登山道に出てくれと願いながら、二人無口で詰めていく。


15:30やっと登山道に出た。

雨具を着て、行動食を食べ、ヘッデンの準備をし、下山開始。

寒い。稜線上、冷たい雨と風が横向きに襲ってくる。

山頂を踏み、荒れた平標新道を下山。

何度も何度も尻餅をつき、うんざりする。

途中でノブさんがザックを漁り始め、チャーンスパイクを出して装着。

出発前に言ってよ!持って来いって。

チェーンスパイク装着のノブさんは、いきなりスピードを上げ、僕を離して、どんどん先に行く。

おいっ!朝の事、忘れたの?!と突っ込みたくなる行動であった。

でも要所、要所で待っててくれて、2人でヘッデン下山。


20:30 車に到着。

クラーボクッスを即座に開け、ノンアルビールで乾杯。

お互い座り込んで暫し立ち上がれない。

マジで疲れた・・・。



東ゼンの遡行記録に散見されるように、

ガイド本とは逆で、西ゼンより東ゼンの方が難易度が上だと記録が多い。

ノブさんも僕も、全くもって同意見。


紅葉が綺麗な時期にまた行きたい。

とは全く思わない・・・。


宿題を片付けるのを付き合ってくれたノブさんに感謝したい。


記:ヒロP


posted by ヒロポン at 13:53| Comment(0) | ‐沢‐ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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